Camerae(カメラエ) は、
デザイン・アート・クラフツマンシップの関係性を探求する
Maxalto の新たなプロジェクトです。
特別に招かれたゲストたちが、それぞれの作品を通してブランドの世界
すなわち “Maxaltoの舞台”を自由に解釈し、表現します。
Cameraeは、
議論と遊び、誇張と実験が共存する空間。
Maxaltoが扉を開き、新しい現実を迎え入れる場所です。
ようこそ Maxalto へ。
この舞台は、あなたのためにあります。
最初のゲストは、日本のフラワーデザイン・インスタレーションを専門とする
Green Wise(グリーン・ワイズ)。
彼らは本プロジェクトにおいて、4つの解釈を提示しました。
蓮と菜の花の葉を用いた宙に浮かぶ《Slow Sculpture》シリーズ2点、
そして、枇杷と柳の枝が繊細な均衡を保つ《Kukido》シリーズ2点。
自然と造形が響き合うその作品群は、
Maxaltoの哲学と深く共鳴しています。
GREEN WISE(グリーン・ワイズ)
1905年、東京で創業。
Green Wise は、ランドスケープデザイン、緑化施工、メンテナンスを手がける企業として、
1世紀を超える歴史の中で、自然への深い敬意と感性を育んできました。
近年は、その理念を具現化するプロジェクト “Slow Green” を展開。
多様な生態系を再生し、人と自然が調和して生きるライフスタイルを提唱する
ムーブメントとして発展しています。
その価値観をより広く世界に発信するため、
2019年にはミラノに海外初の拠点を設立。
自然と人、そしてデザインの関係を再定義する新たな挑戦を続けています。

low Sculpture(スロー・スカルプチャー)
菜の花(Brassica napus L.)を用いた吊り下げインスタレーション
テーブル:Astrum(アストラム)、チェア:Caratos(カラトス)、ストレージユニット:Tesaurus(テザウルス)、カーペット:Trigo(トリゴ)


「自然そのものが、美がどのようにして生まれるかを教えてくれる最良の手本である。」
根源的な素材であり、大切に守るべき貴重な資源、そして尽きることのないインスピレーションの源。
Green Wise にとって、自然はそれらすべてを意味します。
アートとクラフトマンシップの狭間に位置する彼らの創作活動は、
「美は不完全さの中に宿る」 という深い信念に導かれています。
それは、隠すべきものでも、修正すべきものでもなく、
ありのままの姿――自発的で唯一無二な表情――として見せ、尊ぶべきもの。
Green Wise の作品は、そんな自然の真理と静かな敬意を映し出しています。

Kukido(クキド)
西洋カリン(Mespilus germanica)の枝による構成作品
ソファ:Aurae(アウラエ)、アームチェア:Amoenus Soft(アモエヌス ソフト)、サイドテーブル:Lithos(リトス)、コンプリメント:Arkè(アルケ)、Trigo(トリゴ)

「Kukido で私たちが表現したいのは、自然への新たな敬意です。」
Green Wise の哲学は、《Kukido》という作品において、美しく結晶しています。
そこでは、植物の枝を丁寧に“配置する”という行為そのものが、
調和と完璧な均衡を生み出します。
一見すると、ただそっと置かれただけのように見えるその所作。
しかしその静かな身振りは、詩情と独自の美に満ちた、
驚きと新鮮さのある風景を生み出しています。

Slow Sculpture(スロー・スカルプチャー)
蓮(Nelumbo adans.)を用いた吊り下げインスタレーション
ソファ:Apollo(アポロ)、アームチェア:Caratos(カラトス)、オットマン:Intervallum(インテルヴァルム)、ストレージユニット:Alcor(アルコル)、コンプリメント:Trigo(トリゴ)

「私たちのルーツは東京にあり、ミラノとは“デザインへの情熱”を分かち合っています。」
創業から100年余り、そして現在は三代目へと継承された Green Wise は、
2019年、初めてとなる海外拠点をミラノに開設しました。
その選択は偶然ではありません。
ミラノは、デザインと創造性の国際的な発信地であると同時に、
東京と近い気候条件を持つ都市でもあります。
この類似性は、長年培ってきた植物に関する知識と技術を
そのまま活かせるという大きな利点となりました。
東京に根ざした感性と、ミラノでの新たな対話。
Green Wise の歩みは、自然とデザインが響き合う 新しい文化の橋渡しとなっています。

Kukido(クキド)
ねじれ柳(Salix matsudana)の枝による構成作品
テーブル:Intoto(イントート)、チェア:Caratos(カラトス)、サイドテーブル:Loto(ロト)、ストレージユニット:Biblia(ビブリア)、コンプリメント:Caratos, Trigo(トリゴ)

Concept and Art Direction
JUMA
Styling
SIMONA SILENZI STUDIO
Shooting and Editing
LEONARDO PELUCCHI, FORTE STUDIO
