B&B ITALIA MAXALTO

Concept

起源と歴史 A brief history

The Origin ― 原点

1966年、カリスマ的創業者ピエロ・アンブロジオ・ブスネリの見識と起業家精神によって、チェザーレ・カッシーナと共同でB&B Italiaの前身、C&B(Cassina&Busunelli)が設立されました。
同社はデザインや素材、技術などにおいて、要求されるものをイノベーションをもって応えることで、程なくソファモデルのランドマークとして国際的に認知される事となりました。洞察力のある技術的な手法は、特に生産において飛躍的に同社を押し上げました。
また著名なデザイナーを採用することで、こうした革新的な活動は、数年のうちに他の家具部門にも拡張され、最終的にはコントラクト事業やアウトドア家具にまで展開されていきます。

60s’ ― 1960年代

そして大胆な実験を推し進めるにつれて、より近代化と工業化の連携を重要な要素として考えるようになります。そうして同社は、イタリアのデザイン文化と国際的なプロフェッショナルとの会話を試み始めます。そうして実現した低温発泡モールドウレタンの技術は、UP、Coronado、LombricoやAmantaなどのアイコンとなる家具を産みだしました。

70s’ ― 1970年代

新たなモード表現やアーティスティックで大胆な変革期であるこの時期に、広告コミュニケーション分野でもリーダー的役割を果たしました。有名なオリビエロ・トスカーニが、Le Bambole(マリオ・ベリーニ作/1972年コンパッソ・ドーロを受賞)のキャンペーンを手掛けます。それは、アンディ・ウォーホルにB&B Italiaの革新的活動をインスパイアした、ドナ・ジョルダンによる挑発的なイメージでした。
1973年は同社にとって記念すべき年となりました。ピエロ・アンブロジオ・ブスネリが、共同出資をしていたカッシーナの株を全て買い取り、社名をB&B Italiaに変更したのです。
その後1975年には、MAXALTOが設立されました。クラシックなフォルムの伝統的なキャビネットや弦楽器の製作過程や手法にインスパイアされた新しい家具を提案することになりました。MAXALTOの家具コレクションは、アフラ&トビア・スカルパの協力で製作されました(Artona/ 1975、New Armony/1979)。ここでは、木工技術が主役となったのです。

80s’ ― 1980年代

この時期は、激動の時代で、多望と脅威の相反するチャレンジが激動する日々、文化は、伝統と実験を統合しながら進んで行く時代でした。それでもスタジオカイロスによりデザインされたワードローブのSisamoが1984年にコンパッソ・ドーロを受賞しました。これはB&B ItaliaをNight Area分野で革命を起こしたリーダー的存在としてその地位を知らしめました。
さらにB&B Italiaは完璧なるソファSity(1987 年コンパッソ・ドーロ受賞)の発表でソファのあり方を変えました。”No Sity is the same as another Sity”というフレーズとともに様々なオプションで座る方法を変えてしまうという世界初のコンセプトでした。
一方、MAXALTOはアフラ&トビア・スカルパと共に絶えざる研究の結果、Damasco(1989)とDominoを発表しました。1989年のコンパッソ・ドーロ受賞はMAXALTOにとっては、初の受賞でしたが、これはひとつの指標を建てた意義あるものでした。この出来事は、イタリアンデザインにおけるB&B Italiaの役割を大きく印象付けるものでした。

90s’ ― 1990年代

世の中が総体的に復活の兆しを見せてきた時期、B&B Italiaは、アントニオ・チッテリオのデザインによるDomus(1989)、Harry(1995)、Charles(1997)などの本質的で高品質の家具コレクションの発表により国際的な関心を集めました。
Domusは、革新的なスライド機能をドアに採用することで、家の壁をブックケースやシェルフに変身させることに成功しています。HarryとCharlesは、ピュアで直線的なデザイン、美しさと機能的厳格さを統合するというコンセプトを打ち出しました。
また、MAXALTOが劇的な変化をとげます。アフラ&トビア・スカルパからMAXALTOを引き継いだアントニオ・チッテリオは、Aptaコレクション(1996)で革新的な解釈を発表しました。彼は1900年代初期に立ち返り、ふたつの世界大戦の間のフレンチデザインの形態に突出した要素を発見したのです。
調和のセンス、木の感触、ディテールへのこだわりが、彼の他の多くのプロジェクト同様改めて大切なテーマとなりました。それらは互いに調和して色々な要求に応えるべき回答を用意したのです。

2000s ― 2000年代

21世紀は新たな政治と文化のバランス形成の夜明けとなりました。
それは今も続いている変化ですが、近年イタリアンデザインは国際的な成功をおさめています。B&B Italiaは、重要なデザインプロジェクトにおいて、注目すべきデザイナー達と特別な関係を築いています。パトリシア・ウルキオラはFat-FatとLens(2002-2003)でパートナーシップをスタートさせ、Tufty-TimeとLazy(2005)で地位を固め、Canastaコレクション(2007)でアウトドア家具でのデビューも飾りました。
人間性を吹き込む作家としてShelfx(2006)などで有名な、日本人デザイナーの深澤直人との関係は、Grande Papilio(2009)というアイコン的製品を産み出しました。このオーガニックな形状デザインのアームチェアは、ホーム分野やコントラクト分野での座るという概念を変えました。
そして、その後の多くのセッションを通して、長く続く良好なパートナーシップを作り上げることができました。
アントニオ・チッテリオのMAXALTOは、スタイルとデザインを統合した最上級の英知とともに、洗練されたクラフトマンシップと技術でクオリティのさらなる高みを目指しています。
新作Simliceコレクション(2000)やACコレクション(2003)は、ブランド哲学を明快にするためにデザインされ、形やメッセージがより厳格となり、ボリュームはよりベーシックになってきています。
それに加えて、新しいエッセンスとフィニッシュが効果的に現代の美的トレンドを切り取って表現されています。2006年には、新たにB&B Italia Projectという部門が立ち上がり、B&B Italiaのライフスタイルをコントラクト事業(オフィス、レストラン、ラウンジ、ホテルなどの商業空間)に適用しようというものです。
同年、B&B Italiaはmoooi社を買収、このダイナミックなオランダの企業は、アートディレクターであるマルセル・ワンダースの聡明で的確な指示のもと、家具や照明器具を世に送り出しています。イノベーションとデザインに対する情熱を同じくする両社は、継続的にそれぞれの傑出した、互いを高め合う哲学とスタイルで良好な関係を保っています。
2008年、革新的なウオールシステムFlat.Cがアントニオ・チッテリオにより発表されました。それは新たなプロジェクトの形成を特徴づけることになり、同社の技術力をさらに印象付けることになりました。

2010s ― 2010年代

国際的経済危機はB&B Italiaをさらなる研究とイノベーションへと駆り立てます。それらは、本来B&B ItaliaのDNAの固有の部分であって世界的成長を図るために必要な推進力なのです。この10年はふたつのベストセラーの発表で幕を開けました。パトリシア・ウルキオラによるBend-sofa(2010)とアントニオ・チッテリオによるRay(2010)です。
その後、2011年にはパトリシア・ウルキオラによる興味深いデザインのアームチェアであるHuskが登場、これは、B&B Italiaにエコロジーとサステナビリティという視点を導入させることになります。本来屋内用途であるこの大胆なデザインは、後に快適さと色合いにフォーカスしたアウトドアバージョンへと進化していきます。
MAXALTOは”New Classic”への研究に向かいます。チッテリオによる技巧を凝らされたAcroコレクション(2010)とLuxコレクション(2012)により、MAXALTOは“contemporary”の探求へと向かいます。B&B Italiaのたゆまない技術革新により、トレンドを確固たるものにする新しい製品群は、続けざまに発表されていきます。バーバー&オスガビーによる力強く見ごたえのある存在感を示すテーブルプロジェクトTobi-ishi(2012)もその例です。その一見ベーシックに見えるデザインとしかし複雑なプロセスはB&B Italiaの研究と真の”デザインの在り方”への典型的なアプローチを示しているのです。

Products history ― 製品の歴史

B&B Italiaの製品はイタリアンデザインの歴史書に貢献しています。
“An industry for design(デザイン業態)”というウェブサイトを訪問して、1966年から今日までの主要なプロジェクトを通してB&B Italiaの歴史をご覧くださいませ。