Gaetano Pesce ガエターノ・ぺッシェ
1939年、イタリアのラ・スペツィアで生まれ、ベネツィアで教育を受けたガエターノ・ぺッシェは、建築、インテリアデザイン、グラフィック、フィルムなど複数の分野でその名を知られています。建築では、パリのウビン・アパートメント(1986年)、大阪のオーガニック・ビルディング(1990年)、ベルギーのノッケ・ル・ズートのギャラリー・モーマンス(1994年)、ニューヨークのシューマン邸(1994年)、広告代理店TBWA/CHIAT/DAYのオフィス(1994年)、リール美術館のガラス記念碑のデザイン要素(1996年)をはじめとして、数多くのプロジェクトを実現しています。建築家としての評価は、工業デザインや家具の分野での大胆な実験の上に築かれていますが、これには、現在では象徴的な存在となっている B&B ITALIAの「アップシリーズ」や、テーブル、ランプなどの開発があげられます。B&B ITALIA、カッシーナ、ヴィトラインターナショナルといった有名な家具メーカーとの長期的な関係に加えて、ガエターノ・ぺッシェは、ニューヨークでフィッシュ・デザインとオープン・スカイという会社を立ち上げ、消費者市場に向けて家庭用にデザインしたオブジェ、照明、ジュエリーを開発及び製作しています。ガエタノ・ペシェの作品は、ニューヨークの近代美術館、メトロポリタン美術館、サンフランシスコ近代美術館、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、パリの装飾芸術美術館、ポンピドゥーセンター、モントリオールの装飾芸術美術館、カナダ建築センターなど、世界的に名高い美術館のパーマネント・コレクションに数えられています。1996年にはパリのポンピドゥーセンターにて回顧展が催され、その功績が称えられました。