Jakob Wagner ヤコブ・ワグナー
1963年、コペンハーゲンに生まれたヤコブ・ワグナーは、デザイン工学で最初の学位を取得しました。コロラド、ミラノ、パリでのスタディとインターンシップの後、1992年、スイスのアートセンター・ヨーロッパにて工業デザインで2つ目の学位を得ました。1993年、コペンハーゲンに自身のスタジオを立ち上げ、最初の10年はスポーツ用、プロフェッショナル、およびメディカル用のハイテク製品を取り扱っていました。ワグナーは、徐々に家庭用品に目を向け始め、アレッシイ、バング&オルフセン、メニュー、ムート、ステルトンといったブランドの製品やB&B ITALIAの家具プロジェクトへと範囲を広げることとなりました。ワグナーの作品は、国際的に展示され、多くの賞を受け(レッド・ドット・デザイン賞3回、IFデザイン賞2回、ブンデスプレイズ、デザイナー・オブ・ザ・イヤー等)、ニューヨークの近代美術館でもパーマネント・コレクションに加えられています。彼のスタジオでは、認識するのは簡単でも、理解するのは難しいものに挑戦することによって、私たちの思考と感覚の両方に挑むような、実体のある意味深い製品を作り出すことを目指しています。ワグナーが目標としているのは、私たちの感情に訴えかける自然な美しさを内在し、使うときに喜びを与えてくれるような製品づくりなのです。