Monica Armani モニカ・アルマーニ
建築家でデザイナーのモニカ・アルマーニはイタリア、トレントで生まれました。現在ではトレントとミラノを行き来しながら活動しています。
彼女はプロとしてのキャリアを父親であり、合理主義的な建築家でもあるマルチェロ・アルマーニのもとでスタートしました。彼女は父親からデザインや建築のプランニングに対する情熱、ディテールへのこだわり、新しいアイディアを探求する意欲といったものを受け継いでいます。1996年、ルカ・デルベッタと共にテーブルを中心にした家具プロダクトシリーズ「プロゲット1」の制作を開始し、大成功を遂げました。これは極めてシンプルでかつ革新的なシステムのデザインを特徴とし、コンテンポラリーデザインの家具の世界でモニカ・アルマーニというブランドを確立するものとなりました。
彼女のプロジェクトは、フォーマルな美的感覚、革新性、工学技術がユニークで、その際立ったスタイルに命を吹き込み、工業デザインと、建築、インテリア・デコレーションの領域との間を絶えず行き来して結びつけるのが特徴です。この結びつきによって、照明からファサードに至るまで、あるいは内部のゾーニングの区分からプラント設計における機能の解決策に至るまで、革新的で具体的なソリューションと共にスペースの意外な使い方が生まれています。
厳格な幾何学的配置がいつも彼女のプロジェクトにインスピレーションを与えます。同時にシンボルがもたらす負担から空間を自由にする必要があります。「より少ないことは、より豊かなこと」これはミース・ファン・デル・ローエの名言の1つですが、彼女自身を説明するものでもあります。モニカ・アルマーニは、プロジェクトをクリーンにする作業、つまり「ディテールを合わせること」あるいはあらゆる側面のバランスを探し求めることが、現代的であると同時に時を超越した「空間」を作るために不可欠なステップであると信じています。