Circolo Filologico Milanese

 

ミラノの中心部の熱気から少し離れると、歴史と魅力に富んだ隠れた場所が広がる入り組んだ通りが現れます。その中の一つの通りには、ミラノで最も古い文化協会である「Circolo Filologico Milanese(ミラノ文化協会) 」があります。この協会は、イタリア最古の全国新聞「Corriere della Sera (コリエーレ・デラ・セーラ) 」の創設者であるEugenio Torelli Viollier(エウジェーニオ・トレッリ・ヴィオッリエール))によって1872年に設立され、文化を促進し広めること、特に外国の言語と文明の研究に力を注いでいます。

 

Circolo Filologico Milaneseは、1908年に完成して以来Via Clerici10番地に位置しています。建物は建築家Luigi Perrone(ルイジ・ペローン) によって設計され、文化に資する目的から虚飾を排したシンプルなアール・ヌーヴォー様式で造られています。建物に入ると、大きな中庭から上階に通じる2つの階段があります。中二階はイベントの開催を意識した壮大なリバティホールがあり、大きな窓から差し込む光が、寄木張りのフロアとバルコニーに巡らせた美しい鍛鉄製の手すりに見事な輝きを与えています。2階(注:中庭のあるところが1階、中2階がバルコニーのあるホールなので、その上になる図書館は日本式で2階)には10万冊以上の蔵書を持つ図書館があり、その中には特に貴重なものも含まれています。そしてそのリバティサロンでは、Tommaso Sartori(トマーゾ・サルトリ)の写真が主役として際立たせたB&B Italiaの家具セレクションが佇まい、光と影の演出によって、現代性と歴史的な魅力が時代を超えて融合しています。

 

写真: Tommaso Sartori

ビデオ: Feline Studio(フィリーン・スタジオ) / 監督 Simone Yang(シモーネ・ヤン)

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